多摩市議会では、一般質問に先立ち、市に対してどのような質問をするか事前に通告することになっています。
そこで、6/13に始まる6月議会に向けて以下のとおり一般質問の通告を行いました。きりきの一般質問登壇は6/19(水)になる見込みです。
・高齢化を当たり前に喜ぶことのできる世の中のために
現在の日本は伝統的な多産多死社会から近代化による多産少死社会を経て少産少死社会へと変化し、結果として超高齢社会と呼ばれる世界一の高齢化率の国となりました。亡くなる方が少なくなることや平均寿命が伸びることは人類文明にとって究極ともいえる目標でもあり、その変化は喜びをもって受け止めるべきものですが、一方で人口構成の変化とともに農業社会におけるような生活保障の仕組みが成り立ちづらい労働の変化や家族形態の変化は、社会保障や福祉の制度を再設計していく必要性も求められるところです。多摩市において福祉の思想を実現し、高齢化を当たり前に喜ぶことのできる世の中の創造を目指して、以下質問いたします。
1、 高齢化に伴い人は心身機能の喪失を経験することになります。高齢者の生活において移動の支援は自立生活のためには不可欠なものですが、自動車運転による事故も懸念されるところです。多摩市では高齢者の生活における自動車運転をどのように考え、どのような施策をお考えでしょうか。
2、 地域包括ケアシステムの理念を実現するためには、介護保険制度の適切な利用が欠かせません。介護保険制度のサービスを利用するためには市民は市町村単位で行われる要介護認定を受ける必要があります。他自治体との比較において、要介護認定の質の確保のために、多摩市ではどのように課題を分析し、質を担保しているのでしょうか。
3、 心身機能の喪失を抱える高齢者の生活を支えるためには、介護の質を確保するための介護職員の処遇改善も欠かせません。そのためには、適切な介護報酬を算定し、給与待遇に反映させていく必要があります。これから介護報酬改定も予定されていますが、限られた情報の中で事業者も対応に苦労していると伺います。市からの支援体制も不可欠かと思いますが、現状を伺います。
4、 多摩市には他自治体にない特徴があります。親しみのある多くの公園や歩車分離の進んだ環境が挙げられると思いますが、特徴のある多摩市だからこそ、特徴のある高齢者施策、介護予防、健康増進を進めることができるものだと思います。多摩市の宝を有効活用するにあたって、現状をどのように分析されているのか伺います。
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